
旅会による現地捜索は2010/7/26を以て一旦終了しました。
お世話になりました警察の方々、都岳連の方々、遭対協の方々、ヘリ会社の方々、多々迷惑をおかけしましたが、旅会一同心より感謝しております。
以下、旅会捜索隊リーダーの蒲池からの報告です。
旅会メンバーおよび捜索にご協力頂いた皆様
蒲池です。
捜索隊は本日全員下山致しました。
皆様の心からの応援にも関わらず、塩飽の救出に至ることが出来ず、何とお詫びをしたら良いのか分かりません。
以下に、捜索内容の詳細について報告致します。
【事前情報】
・最後に塩飽が目撃されたのは7月17日12:15頃、水俣乗越においてである。その40分後、後続パーティーから塩飽は目撃されなかった。
・7月17日は天井沢が氾濫していた。
・当初塩飽が17日に宿泊予定だった北鎌のコル周辺は携帯の電波が入るにも関わらず、17日の夜は塩飽からメールは発信されていない。
【我々の推定】
・遭難したのは17日の水俣乗越〜北鎌のコル間である可能性が高い。
以上の情報に基づき、我々捜索隊が調査したエリアは以下の通りです。
A.水俣乗越付近の雪渓
B.無名沢(仮称)右俣
C.北鎌沢右俣
D.北鎌沢左俣
E.天上沢
F.北鎌尾根
Aに関しては、塩飽が最後に目撃された直後に、雪渓のクレバスやシュルント(深い割れ目・亀裂)内に滑落した事を想定し、全てのクレバス、シュルント内を目視で確認しましたが、何も見つかりませんでした。
Bに関しては、北鎌沢と手前の無名沢を間違えて登った可能性を考え、捜索隊が途中まで登ったのですが、下部には特に形跡が無い事を確認し、上部は状態が不安定で危険なので、登攀不可能でした。その後、警察捜索隊の隊長がヘリにより捜索しましたが、特に変わった点は見られませんでした。
Cに関しては、危険な枝沢に間違って入り滑落した事を想定し、捜索隊と都岳連救助隊が登り、危険個所を洗い出し、滑落した場合の落下地点を隈なく調査しました。しかし、形跡は何も見つかりませんでした。ヘリでも調査しました。
Dに関しては、誤って左俣に入った可能性を考え、都岳連の救助隊が登りましたが、下部には特に形跡が無い事を確認し、上部は危険であり登攀不可能でした。ヘリで警察捜索隊が入念に捜索しましたが、異変はありませんでした。
Eに関しては、氾濫した川に流された事を想定し、両岸を徒歩およびヘリにより捜索しましたが、何も見つかりませんでした。
Fに関しては、塩飽は17日に北鎌のコルに辿り着いており(携帯を落としてメールは不可だったと仮定)、18日に北鎌尾根を登攀していた可能性を考慮し、ヘリで入念に調査するとともに、捜索隊も登攀しましたが、何も見つかりませんでした。
以上のように、可能性のあるエリアを地上とヘリの両方で捜索致しましたが、塩飽の救出に至るどころか、何一つとして手がかりを見つけることが出来ませんでした。本当に、本当に申し訳ありませんでした。
ですが、このような広いエリアを効率良く探索出来たのは紛れもなく皆様のおかげです。貴重な情報も数多く集まりました。上高地で外部との折衝を根気良く続けてくれた方々、山小屋で捜索隊のフォローをしてくれた方々のおかげで、本当に助かりました。都会でビラを配って頂いたり、祈って下さったりいる方々の気持ちも、我々の心の支えになりました。また、都岳連救助隊や、警察、遭対協の皆様にご協力頂いた事はこの上なく心強かったです。
皆様のおかげで、最善を尽くして捜索することが出来ております。
本当にどうもありがとうございました。
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【警察&遭対協(山岳遭難対策協議会)】
警察捜索隊の隊長および遭対協がヘリと地上からの捜索をしたが、生存可能性および発見可能性が低いという事で、7月24日には捜索を打ち切りと宣言。但し、26日に最後のヘリ捜索を警察に要請したところ、隊長が出動された。この26日を以って、警察としては完全に捜索打ち切りとの事。
今回は大町警察所の管轄である北アルプス北部遭対協および、松本警察署の管轄である北アルプス南部遭対協の応援を依頼したが、どちらも人員不足の状況であり、我々の応援に来て頂けたのは一名/一日だった。
大町警察署の地域担当課長は最後に、「天上沢には訓練のために入隊する事があるので、雪解けの時期には現場をもう一度調べてみる」とおっしゃった。
【山岳会関係】
長野県外の山岳会に関しては、「所属会員の捜索で無ければ不可能」「その場所は危険すぎるので捜索隊は派遣出来ない」という意見が続いた。
そんな中、国内有数の大規模山岳団体である都岳連(東京都山岳連盟)の、レスキューマスターである救護隊長の方々二名が、24日〜26日における我々の捜索に協力して下さった。(参考)
【山岳ガイド関係】
地元のガイド集団の方々からは、「既にガイド登山の予約が詰まっており、早急な捜索協力は不可能」と断られている。
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我々が現在山岳会関係や山岳ガイドに相談させていただいている状況では、
以上のような問題に直面しております。協力して下さった都岳連にも引き続き相談しておりますが、今のところ捜索の継続は非常に困難というお話です。
このような厳しい状況にありますが、今後も捜索人員を募り、救出のための方策を探っていく所存です。
これをご覧いただいている山岳会関係者や山岳ガイドの方など、またはそのご友人がいらっしゃいましたら、どうかご意見・ご協力をいただけませんでしょうか。
we.find.masa@gmail.comまで、ご連絡をお待ちしております。よろしくお願い致します。